転職を検討している人の中には、スキルがないことや年齢を気にしている人もいますよね。また、未経験の異業種へ転職は難しいと考えている人もいるでしょう。
当記事では、肉体労働をしていた筆者が30代で未経験のWeb業界へ転職した方法を解説します。
私は、倉庫勤務からスキルなし未経験でWebメディアの編集候補に転職して、現在はWebメディアの編集やコンサルティングを担当しています。
転職を検討している人は、一例として参考にしてみてください。
目次
未経験スキルなしでも転職はできる
未経験スキルなしでも、異業種へ転職することはできます。
実際、筆者以外にも20代後半から30代半ばくらいで、倉庫業や工場勤務、飲食店店員からWeb業界やIT業界へ転職した人をみてきました。
ただし、転職に成功した人は、それなりに準備をして転職しています。
準備をせずにとりあえず転職した人もいましたが、労働環境や業務内容に納得がいかず転職を繰り返しています。
なお、可能であれば仕事を続けながら転職活動を行いましょう。
貯金の残高が減っていき不安になってくると、転職先を妥協してしまうことに繋がるためです。
スキルや実績がないなら転職活動の前に準備が必要
スキルや実績がないなら転職活動の前に準備が必要です。
未経験の転職では、即戦力にはならないのでその人のポテンシャルをみられます。
たとえば、会社に入ってから自発的に仕事を覚える姿勢が見えるか、職場で活躍ができそうかなどです。
【転職活動をする前に行う準備】
- 転職したい業界を絞り込む
- 必要なスキルを把握する
- 転職活動でアピールできるようにスキルを磨く
転職したい業界を絞り込む
未経験で異業種に転職をする場合は、希望する業界を絞り込みます。
転職活動で必要なスキルを調査しやすくなるためです。
転職先の業界は、「自分の将来設計」「仕事内容」「将来性」などをもとに絞り込みます。
具体的には、その業界で働いている人に聞く、転職サイトに登録して調べるなどの方法があります。
業界を絞り込んだら、転職したい会社をいくつかピックアップできるのが理想です。ただし、この段階では業界まで絞り込めていれば次の段階に進めるので無理に選ぶ必要はないと思います。
転職先に必要なスキルを調査する
転職したい業界を絞り込めたら、業界に必要なスキルや求められているものを調査します。
転職活動の際のアピールポイントとして、スキルをつけるための勉強や副業などの実績を積むための判断材料を作るためです。
必要なスキルを調査するのも、転職サイトや業界の人に話を聞くのがおすすめです。
なお、異業種に都合よく知り合いがいるケースは少ないと思います。その場合は、お金は掛かりますがMENTAやココナラなどのサービスで相談先を探すことも可能です。
ほかにも、SNSなどで業界の人を見つけて時間を作ってもらうこともできます。
必要なスキルの調査内容や仮説などは、転職活動で面接を受ける際の話題として有効に使えます。
そのため、ここでの調査内容や仮説などは忘れないようにメモしておきましょう。
転職活動でアピールできるようにスキルを磨く
必要なスキルを調査して転職活動でアピールできるように勉強や副業を始めます。
勉強や副業をする際は、転職活動で実績を見せられるように意識しながら行いましょう。
この際、現場で働けるレベルまで取り組みを行う必要はありません。
即戦力が理想ではありますが、それではいつまでたっても転職活動が始められないからです。
なので、未経験の人は、取り組みの質や継続性、業務への興味などを示すために勉強や副業を行う必要があります。
たとえば、Web業界を目指すなら、ブログやSNSの運営をして学んだことを面接で話す。また、エンジニアならgithubのコミット履歴やサイト制作を行って使用した技術をわかりやすく説明するなどです。
Webメディア業界やIT業界などを希望する場合は、SNSで学習内容を日々発信するのもおすすめです。
なお、副業を検討している人は「肉体労働者がするべき副業は?目的別に種類を解説」を確認してみてください。
転職活動に必要なものを整える
転職先の業界や必要なスキルについて調査を行ったら、転職活動に必要なものを揃えましょう。
【転職活動の際に準備すること】
- 取り組みや実績をまとめる
- 履歴書や職務経歴書を準備する
- 面接での受け答えを想定する
取り組みや実績をまとめる
スキルを磨くために行ったことや副業などの取り組み、実績を採用担当者に伝えやすいようにまとめます。
実際に学んできたものを形にしておくことで、話題にもしやすいですし、採用担当者も話題にしてくれる可能性があります。
また、採用担当者は忙しいので、わかりやすくまとめておかないと、流しみで終わってしまいせっかくの取り組みがうまく伝えられない場合もあります。
そのため、取り組んできた内容をまとめることで企業側へ伝えやすくしておく必要があります。
具体的例としては、Web制作ならまとめサイトをコーディングしてみたり、Webライターならブログに自己紹介記事を入れたり、副業で担当した記事が紹介可能なら事例を公開したりなどです。
面接での受け答えを想定する
転職活動の面接で聞かれそうな内容を調査して受け答えを想定します。
【転職面談の想定質問】
- 会社で何してたか
- 会社で苦労したこと
- 会社で良かったこと
- 長所や短所
- 学んだこと
- 入社したらどのようなことがしたいか
受け答えのリストを作っても、場数が足りずにとっさに回答できない場合があります。
まずは、採用面談ではなく担当者とカジュアルに話せる面談もあるため、そのような募集を探すのも1つの手段です。
なお、面接対策を行ってくれる転職エージェントもあります。
仕事で学んだことや苦労したことを洗い出す
面接の話題になる可能性が高いため、仕事で学んだことや苦労したことを洗い出しておきます。
中途採用の場合は、こういった話題からどういう姿勢で仕事をしてきたか、今後活躍してくれそうかなどをみられるからです。
とっさに聞かれると思いつきませんが、小さいことなら意外と見つかると思います。
たとえば、現場指揮をするときは、指示内容を復唱してもらって理解度の確認をすることで現場作業のミスが減ったなどです。
出来れば、具体的な数字を示せるのが印象に残りやすいと思いますので、これまでの経歴を振り返ってみてください。
また、異業種への転職の場合も、現職で学んだことや苦労したことなどを転職先でどのように活かせるのかまで考えられていると採用担当者にも良い印象を与えられる可能性があります。
履歴書や職務経歴書を準備する
転職活動に使用する履歴書や職務経歴書を準備します。
志望動機なども記載する必要があるため、企業調査を行い応募する企業にあったものを記載しましょう。
履歴書の内容を使い回している場合、日付や志望動機などから採用担当者に気づかれてしまう可能性があります。
なお、転職サイトや信頼できそうな人へ添削を依頼することで第三者の意見を取り入れることができるので、履歴書の作成に不安がある人は検討してみてください。
転職活動をする
ある程度準備を行ったら、転職活動を始めましょう。
実際に活動を始めると、履歴書の内容がうまく作れなかったり、面接がうまくできなかったりがあるかもしれません。
転職活動の面接もスキルです。繰り返していくうちに必要なものが見えてくると思うので、うまく行かなかった内容を振り返って一つずつ改善していきましょう。